起業のすすめ

ビジネス

起業のすすめ さよなら、サラリーマン

元NewsPicksの編集長の佐々木紀彦さんの著書。
佐々木さんはNewsPicksアカデミアで一緒に働いたことのある幻冬舎の箕輪厚介さん曰く、「佐々木さんはビジネススキルがめちゃくちゃ高い人」「会議で心のこもった発言をする人にも議題とずれてれば、今関係ないですよねってズバッときっちゃうちょっとサイコパスな人」「最高峰の仕事ができる人、トップオブザトップ」とすごい人みたいです。
「サラリーマンを続けていると雇用は保障されていて、福利厚生も充実して都市が上がれば給料もぼちぼち上がって周りも忖度してくれる、ぬるま湯につかるというアヘンがいつも間にか心身に忍び込む。
中毒になる前にアヘンを絶たなければならない。起業してすべてを自ら背負う40代以降の人生を歩まないと見せかけの幸せに安住してしまう。」として著者は独立。その時にいろいろ調べたり100人以上のプロにインタビューしたことを書いたのがこの本とのこと。

世界的にも日本国内においても40代での起業が一番多く、さらに成功もしやすい。

2020年の新規開業実態調査によると2020年に起業した人のうち、29歳以下はたった4.8%。40代は38.1%、ちなみに30代は30.7%
そして起業時の平均年齢は43.7歳となっているとのこと。

アメリカでも最も成長したスタートアップに限ると創業者の創業時の年齢は平均45歳。

やはりビジネス上での経験や人脈、信頼などは40代以降のほうが社会にも認められやすいのでしょう。

成功はアート、失敗はサイエンス

確実な成功はないが失敗確立を最小限にすることは可能。
日本では「仕事のプロ」が少ないだけに、第一人者になれる空白地帯がいっぱいあり、とりわけデジタル領域、SDGs領域、ヘルスケア領域がこれからニーズが高まる領域。

起業の種類も様々ある、例えばアントレプレナー(自ら会社を立ち上げる)イントレプレナー(社内起業家)があり、人によってどちらが向いてるとかどちらが好きかなど適性がある。

起業を成功させるステップ

①自己分析
己を知る。そのための自己診断ツール
⑴デロイトトーマツベンチャーサポート理論
⑵ストレングスファインダー理論
⑶りフラクション理論
⑷FFS理論
②ミッション・ビジョン・バリュー
会社の形づくり。最初がぐちゃぐちゃだと後で直せない
日本人はこれらを作るのが苦手。理由は思想的哲学的に考えて、議論して、表現する文化に乏しいから。
欧米エリートは、高等教育において、アリストテレス、ルソー、ホッブス、トクヴィルといった政治思想の古典を必ず読まされるので、「人は何のために生きるのか」「国は何のためにあるのか」といった根源論になれている。
③事業づくり、プロダクト作り
④パートナー探し、チーム作り
⑤資本政策・ファイナンス

とても勉強になるのはもちろんですが、起業することに勇気が持てる本だと思いました。
特に年齢的に若くして起業している人が目につきやすい中40代50代での創業が多いことや、失敗はサイエンスという言葉は心に刻んで一歩一歩進もうと思えた本です。

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