FX初心者がハマりがちな罠とは?
FXを始めたばかりの初心者が、やりがちなミスがある。
それが 「含み損を確定させずに放置する」 という行為だ。
一見すると、「損失が確定しないなら、そのまま持っていればいつか戻るのでは?」と思うかもしれない。しかし、この考え方こそがFXで退場する原因になってしまう。
今回は、なぜ含み損を放置するのが危険なのか? どうすれば正しいトレードができるのか? という点を解説していこう。
なぜ含み損を放置すると危険なのか?
含み損を抱えたまま、「いつか戻るだろう」と楽観的に待ち続ける。
この考え方こそ、初心者が最初にやりがちなミスの1つだ。
FXは相場の動きによって利益を狙う投資であり、当然ながら相場が思った方向へ動かなければ損失が発生する。
しかし、多くの初心者は「まだ損失を確定しなければ負けじゃない」と考え、ポジションを持ち続ける。
この心理の根本には、「人間は損失を確定するのが怖い」という本能的な感情がある。
たとえば、カジノで負けが続いているのに「次こそは勝てるはず!」と賭け続けてしまうのと同じだ。
そして気づいた頃には、損失が取り返しのつかない額にまで膨れ上がってしまう…。
プロスペクト理論が示す人間の心理
心理学の理論に 「プロスペクト理論」 というものがある。
簡単に説明すると、人間は同じ金額の利益と損失を比べたとき、損失のほうを大きく感じる というものだ。
つまり、
- 利益はすぐ確定したくなる(少しの利益でも逃げたくなる)
- 損失は確定したくない(ずっと持ち続けてしまう)
このような心理が働く。
これが、初心者が「含み損を放置する」心理的な原因 になっている。
「いずれ戻るだろう…」
「損切りしなければ負けじゃない…」
そう思ってポジションを持ち続ける。
しかし、相場には「戻らないこともある」という事実を忘れてはいけない。
ビットコインの暴落を思い出してほしい。
過去に200万円だった価格が、一気に60万円まで下がった時期がある。
そのとき、多くの人が「また200万円に戻る」と信じていたが、戻ることなく資産を大きく減らしてしまった。
これと同じことがFXでも起こる可能性がある。
初心者はデモトレードではなく、実践をすべき理由
FXを始めるときに「デモトレードからやったほうがいい」とよく言われる。
しかし、実はこれは 逆効果 になってしまうことが多い。
デモトレードでは実際にお金を失うリスクがないため、気軽に取引ができる。
しかし、それが「負けても大丈夫」という感覚につながり、損失を抱えても平気で持ち続ける癖がついてしまう。
だからこそ、最初から実際の資金でトレードをするべきだ。
もちろん、いきなり大金を使うのは危険なので、最小単位(例えば1000通貨)で始めるのがオススメ。
こうすることで、
✅ 実際のトレードの感覚が身につく
✅ 損失に対する本当の感情を知る
✅ しっかりしたリスク管理の大切さを理解できる
このようなメリットがある。
FX初心者が絶対に守るべき3つのルール
ここまで読んで、「じゃあどうすれば負けにくいのか?」と思ったはずだ。
FX初心者は、まず 以下の3つのルール を徹底しよう。
① 損切りを必ず設定する
エントリーしたら、必ず損切りライン(ストップロス)を設定する。
「損切りはしないほうが勝率が高い」という考え方もあるが、それは間違いだ。
1回の大負けで全てを失わないように、損切りを設定してリスクを管理しよう。
② 小さなロットから始める
初心者が最初から大きな金額で取引すると、冷静な判断ができなくなる。
だから、最初は 小さなロット(1000通貨など)で始めるのがベスト。
この段階で「どのくらいのリスクなら耐えられるのか?」を知ることが大切だ。
③ 含み損を長く持たない
含み損を抱えたら、「いつか戻る」と期待せずに、ルール通り損切りすること。
プロのトレーダーは、「損を小さく抑えて、利益を伸ばす」ことを徹底している。
これを 「損小利大」 と言う。
初心者のうちから、この考え方を身につけておこう。
まとめ:FXで生き残るために
FXは 「いかに生き残るか」 が重要だ。
初心者がやってしまう 「含み損を放置する」 という行為は、最終的に大きな損失を招くことになる。
だからこそ、
✔ 最初から実際の資金でトレードする
✔ 損切りを徹底する
✔ 小さなロットで始める
この3つのルールを守り、相場の世界で生き残れるトレーダーになろう。
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